
夏の日射遮蔽と室内温度№2
高断熱住宅を手掛けているスギケンです。
今回は夏のお話は今年最後になると思います。
早速夏にお引渡した家のをご覧ください。

この家の中央のサッシ(窓)から入る日射のお話を以前しました。
この資料です。

日射が入っているのが解ると思いますが、では日射が入っている部分と入っていない部分で
どのくらい温度が違うのか実際に計ってみました。


左の写真の掃出し窓の日射が入っている所を、右の写真の温度を計る機器にて計測。
結果このようになりました。

これは日射が入っている方で37.4度となりました。

これは日射の入っていない方で26.8度となりました。
結果温度差は10.6度。
部屋の温度は26度にてエアコン設定温度も26度の状況でした。
日射が入っている所とそうではないところの床の温度差10.6度はかなりの差と思いますし、
もしこの家が日射遮蔽の計画をしていなければどうなっていたか?

これは以前お出しした日射計画の資料ですが、夏の計画にてこの家は軒の出(屋根の出)を
シミュレーションして夏の日射遮蔽はしっかりしているのでこの程度の日射の流入で済みました。
これが軒ゼロだった場合サッシの窓の大きさ分だけ夏の日射が全て宅内に入って来てしまいます。
屋根の出以外で日射を防ぐ方法は他にもありますが、当社では基本は『屋根の出』を基本にして
遮蔽計画を致します。
今年は特に暑かったですが、来年以降もきっと熱い夏がくると予想されます。
今回は『日射遮蔽』についての今年最後の話になると思いますが、家を建てられる方は
少し夏の対策を考えていただければと思います。
本日は以上です。ありがとう御座います。